ウーヌスの裏には森があった。
大きな敷地にたくさんの木が茂っていて、毎日毎日、葉っぱの音と鳥がたくさん歌ってた。その敷地の真ん中あたりにお家が建っていたけど、見えない。それほどの木。
都会にこんな場所があるなんて。
来る人たちはみんな驚いて喜んだ。
そして誰よりもわたしたちはこの場所が大好きだった。
いつもこの森から滋養を得ていた。
いま、森はなくなった。
マンション建設中。
ほとんどの木は切られた。
わたしは森がつぶされていくことに、木が切られることに心が痛くてしょっちゅう泣いた。
ありがとう
ごめんなさい
ゆるしてください
あいしています
愚かなことを目の前にすると、もっともっと賢くなりたいっておもう。
わたしの中に眠ってる知恵がまだあるはず。
急がないと、とおもってしまう。
目の前のことに、嘆くだけじゃなくて怒るだけじゃなくて、見ないふり感じてないかのようにふるまうんじゃなく、実際に自分ができることをする。
わたしのしあわせが、だれかの、すべての存在の、世界の、宇宙のしあわせでありますように。