わたしはパンを食べていた、朝ごはん。
それは好きなパン屋さんのお気に入りのもの。
いつ食べてもおいしい。
けど、その日はいつもよりももっとおいしい。
五感すべてが発動して全身であじわう。
けど、おいしいだけじゃない。 なんかちがう、いつもと。
いつも一緒にごはんを食べてる目の前のこのひとも、
窓から見えてるいつもの景色と車の音も鳥の声も、
いま味わっているかんじも。
そして気づいた。
奇跡だ。
ぜんぶすべてが愛だ。
もうなにもかも、目に見えるもの、感じるもの、すべてが愛で、
愛がどんどんやってくる、
身体も心もそれに追い付かなくて、
もう胸がいっぱいになって、ぐしゃぐしゃに泣いた。
いつもの、普段、日常、と呼ばれるスペース。
そこで、ふっとなにかの拍子でスライドが起こり、奇跡に気づく。
いつもここにある奇跡。
すべての美しさに、
どれもこれもが愛おしくて面食らう。
ぜんぶぜーんぶ愛のかたまり。
新しい世界とよばれるところ。ほんとはね、新しくない、ずっとあったの。
わたしたちにあるほんとの恐怖は、この奇跡の中でいることを知ってしまうことなんじゃないか。
この世界で生き残ること、ひとから認められないこと、失敗すること、そんなことは怖くない。
奇跡を知ってすべての美しさに気づくことの方が、よっぽどこわいのかもしれないな。
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